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犬を飼うと認知症リスクが40%低下?日本の高齢者を対象にした4年間の追跡調査が示す驚きの結果

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こんにちは。

トレーナーのこうた(@trainer_blog)です!

 

つい先ほど、気温と認知症の関係性についての記事を書いたのですが、認知症関連でまた面白い論文を発見しました…

 

そもそも今日(2/22)は猫の日みたいですね!!

ということでペット飼育と認知症の関係性についての論文のご紹介です!

 

原文≫≫こちら

 

 

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犬の飼育が認知症予防に?

「犬を飼うことが健康に良い」とよく言われますが、最新の研究によると、犬の飼育が認知症の発症リスクを大幅に低減する可能性があることがわかりました。

本記事では、日本の高齢者を対象とした4年間の大規模追跡調査の結果をもとに、犬の飼育がどのように認知症リスクを低下させるのか、そのメカニズムについて解説します。

 

 

 

📌 研究のポイント

犬を飼っている高齢者は、認知症の発症リスクが40%低い(オッズ比: 0.60)
運動習慣がある犬の飼い主は、認知症リスクが63%低下(オッズ比: 0.37)
社会的孤立がない犬の飼い主も、認知症リスクが59%低下(オッズ比: 0.41)
✅ 猫の飼育では認知症リスクに有意な影響は見られなかった

 

この結果から、犬の飼育が単なるペットとのふれあいにとどまらず、運動習慣や社会的交流を通じて認知症予防に貢献する可能性が示唆されています。

 

 

 

📝 研究の詳細:日本の高齢者1万人超を4年間追跡

この研究は、東京・大田区に住む65〜84歳の高齢者11,194人を対象に実施された縦断研究です(Taniguchi et al., 2023)。

調査開始時点で全員が認知症を発症しておらず、犬または猫の飼育歴について回答しました。

その後4年間の追跡調査を行い、日本の介護保険制度に基づく医師の診断データを用いて認知症の発症を確認しました。

 

調査対象者を「現在犬を飼っている人」と「過去に犬を飼っていた、または一度も飼ったことがない人」に分類し、年齢、性別、健康状態、運動習慣、社会的要因などを統計的に調整した上で、認知症の発症リスクを比較しました。

 

その結果、現在犬を飼っている人は、犬を飼っていない人と比べて認知症の発症リスクが40%低いことが明らかになりました。

 

 

 

🐶 なぜ犬を飼うと認知症リスクが下がるのか?

この研究では、犬の飼育による認知症リスク低下のメカニズムとして、以下の2つの要因が重要であると考えられています。

 

1️⃣ 運動習慣の向上

犬を飼っている人は、毎日の散歩を通じて運動量が増える傾向にあります。

 

実際、本研究では「犬を飼っていて、かつ運動習慣がある人」は、認知症リスクが63%も低いという結果が得られました。

これは、適度な運動が脳の血流を改善し、神経細胞の機能を維持することと関連している可能性があります。

 

2️⃣ 社会的孤立の防止

犬の飼い主は、散歩中に他の飼い主と会話をする機会が増えるなど、社会的交流が活発になります。

 

本研究でも、「犬を飼っていて社会的孤立がない人」は、認知症リスクが59%低下していました。

社会的交流が増えると、脳が刺激を受け、認知機能の低下を防ぐことが示唆されています。

 

 

🐱 猫の飼育では認知症予防の効果はなかった?

この研究では、犬だけでなく猫の飼育についても同様の分析を行いましたが、猫の飼育と認知症発症リスクには有意な関連が見られませんでした(オッズ比: 0.98, 95% CI: 0.62–1.55)。

 

これは、猫の飼育が運動習慣や社会的交流の増加と直結しにくいことが理由として考えられます。

 

犬の飼い主は散歩が必須ですが、猫の飼い主はそのような運動習慣が形成されにくいため、

脳への刺激や血流の増加といった認知症予防の効果が十分に得られなかった可能性があります。

 

 

 

📢 まとめ:犬を飼うことが認知症予防の新たな手段に?

今回の研究から、犬を飼うことが認知症予防につながる可能性が高いことが明らかになりました。

特に、運動習慣がある人、社会的孤立がない人にとって、その効果はより大きいことが示されています。

 

✅ 本研究の重要ポイント

✔ 犬の飼育は認知症リスクを40%低下させる
✔ 運動習慣がある犬の飼い主は認知症リスクが63%低下
✔ 社会的孤立がない犬の飼い主は認知症リスクが59%低下
✔ 猫の飼育には認知症予防の効果は認められなかった

 

ということで今回の記事は以上となります!

最後までご覧いただき、ありがとうございます!

 


🔍 参考文献
Taniguchi, Y., Seino, S., Ikeuchi, T., et al. (2023). Protective effects of dog ownership against the onset of disabling dementia in older community-dwelling Japanese: A longitudinal study. Preventive Medicine Reports, 36, 102465.

 

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