こんにちは。
トレーナーのこうた(@trainer_blog)です！
今回は面白い論文を見つけたので、皆さんにシェアします!!
ご紹介する論文はこちらです。
≫≫https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39631943/
2型糖尿病とチョコレート：予防の新たな可能性
2型糖尿病（T2D）は世界的な健康課題となっており、健康的な食生活が予防のカギとされています。
2024年にBMJ（British Medical Journal）に発表された研究では、ダークチョコレートだけでなく、通常のチョコレート摂取もT2Dリスク低下に関連している可能性が示され、大きな注目を集めています。
本記事では、この研究の背景、方法、結果、さらに日常生活での応用方法について解説します。
研究概要
この研究は、アメリカで実施された以下の3つの大規模コホート研究を基にしています：
Nurses’ Health Study II (NHSII)
Health Professionals Follow-Up Study (HPFS)
合計192,208人の参加者が含まれ、追跡期間中にT2Dリスクとチョコレート摂取の関連性が評価されました。
チョコレートは「ダークチョコレート」「ミルクチョコレート」「全体のチョコレート摂取」に分けられ、詳細な分析が行われました。
研究結果
研究では、ダークチョコレートに特に顕著なリスク低下が認められましたが、通常のチョコレート摂取でも一定のリスク低下が確認されました。
週5回以上の摂取でT2Dリスクが10%低下（95%信頼区間: 2%〜17%）
週5回以上の摂取でT2Dリスクが21%低下（95%信頼区間: 5%〜34%）。
摂取量1サービング増加ごとにリスクが3%低下する線形関係が確認されました
有意なT2Dリスク低下は見られませんでしたが、体重増加との関連が示唆されました
これらの結果は、全体的にチョコレート摂取がT2D予防に寄与する可能性を示していますが、特にダークチョコレートの摂取がより有益であると考えられます。
全体のチョコレート摂取の健康効果をどう見るか？
研究によると、全体のチョコレート摂取が10%のリスク低下と関連しました。
これは、ダークチョコレートに限らず通常のチョコレートも一定の健康効果を持つ可能性を示唆しています。
ただし、ダークチョコレートと比較して、通常のチョコレート（主にミルクチョコレート）は砂糖や脂肪分が多く含まれており、体重増加など別の健康リスクを伴う可能性があります。
そのため、摂取量や種類の選択に注意することが推奨されます。
なぜダークチョコレートが優れているのか？
ダークチョコレートにはカカオ含有量が高く、フラボノールが豊富に含まれています。
フラボノールは抗酸化作用や血糖コントロールの改善に寄与するとされ、これがT2Dリスク低下に繋がっていると考えられます。
一方、ミルクチョコレートはカカオ含有量が低く、砂糖や脂肪分が多いため、長期的な摂取が体重増加に繋がる可能性があります。
日常生活での実践ポイント
1.適切な量を守る
週に5サービング程度(約140g)を目安に、過剰摂取を避けましょう。
特にダークチョコレートを選ぶことで、健康効果を最大化できます。
2.製品の選び方
カカオ70%以上の高品質なダークチョコレートを選ぶことを推奨します。
砂糖や添加物が少ないものが理想的です。
バランスの取れた生活習慣を心掛ける
チョコレートだけに頼らず、他の健康食品や運動を組み合わせて総合的な健康維持を目指しましょう。
今後の展望と課題
今回の研究は観察研究であるため、因果関係を明確にするにはさらなるランダム化比較試験が必要です。
また、チョコレート摂取とT2Dリスクに影響を与える可能性のある他の要因についても、追加研究が求められます。
まとめ
BMJの最新研究は、通常のチョコレートでもT2Dリスク低下が見られる可能性を示しましたが、特にダークチョコレートが顕著な効果を持つことが確認されました。
健康的にチョコレートを楽しむためには、種類や摂取量に注意し、全体的な生活習慣とのバランスを考えることが重要です。
チョコレートを適切に取り入れることで、より健康的な未来を目指してみませんか？
ということで、今回のブログは以上となります！
最後までご覧いただき、ありがとうございました！！
