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間違った深呼吸は逆効果

間違った深呼吸は逆効果?健康に良い正しい深呼吸とはどんな呼吸?

  • 2019年1月22日
  • 2021年10月24日
  • 健康
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みなさん健康のために深呼吸していませんか?

 

深呼吸自体が悪いわけではないのですが、間違った深呼吸は逆効果になってしまうかもしれません。

 

最近では、”深呼吸は体に悪い”と謳う本を出版されているくらい、誤った深呼吸が蔓延しているのです。

 

この記事では、”正しい深呼吸”とはどのような呼吸なのか解説していきます!

記事を読み終えると、正しい深呼吸のやり方が分かりますよ!

 

・深呼吸を頻繁に行っている
・大きく息を吸って深呼吸をしている
・リラックスするために深呼吸をしている
アスレティックトレーナー、日本トレーニング指導者、鍼灸師等の多資格を駆使しながら、ラグビーチームのトレーナーをしている筆者が論文&実体験を交えて執筆しております。
しーやん
実はある1つのポイントを抑えるだけで全然効果が違うんだ!

 

 

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健康に良い正しい深呼吸のやり方とは?

呼吸をする女性

最初に正しい深呼吸のやり方をお伝えします。

 

意識するポイントはとても簡単です。

❶鼻から息を吸う
❷息を吐ききる

この2つのポイントだけです。笑

 

なぜこの2つがポイントなのか、順を追って説明していきます!

 

 

間違った深呼吸は逆効果?

深呼吸をしている女性

実際に、呼吸のセミナーや呼吸に関する本を何冊も読んできた私の考えは、

間違った深呼吸は体に悪い

ということ。

 

私が読んだ本の中には”深呼吸は絶対ダメ!”と書いてある本もありました。

 

しかし、正しく深呼吸すればいい効果はたくさんあります

では”間違った深呼吸”とはどんな深呼吸なのでしょうか。

 

 

間違った深呼吸とは?

二酸化炭素

ズバリ間違った深呼吸とは、

吸うこと意識した深呼吸

です。

 

これがどういうことかという説明には、”呼吸過多”というワードが大事になってきます。

 

鼻呼吸の記事で”現代の人達は呼吸過多になっている!”と書きました。

ぜひまだ読んでいない片はご覧いただけますと幸いです。
【関連記事】口呼吸で顔が変わる?口呼吸のデメリット・鼻呼吸のメリットを徹底解説!

 

ストレスや運動不足、睡眠不足などで呼吸が荒くなり、呼吸量が多くなってしまっているのが現代人です。

 

なので今の私達に必要なのは、呼吸を制限すること。要は呼吸量を落とすことが必要なのです。

そしてそれに有効なのが”鼻呼吸”です。

 

ではなぜ呼吸過多が体に悪いの?というと

体中に酸素が行き渡らなくなる

からです。

 

呼吸過多の状態でさらに深呼吸することで、さらに酸素が行き渡らなくなります。

 

深呼吸で酸素をたくさん吸ったのに、体の中では酸素不足になるのです。

 

とても不思議ですよね。なぜそうなってしまうのか説明していきますね。

 

 

二酸化炭素は悪者ではない

なぜ呼吸過多だと、体中に酸素が行き渡らなくなるのでしょうか。

 

これを説明するのに欠かせないのが”二酸化炭素”です。

 

皆さん二酸化炭素は悪者だ!と思っていませんか?

 

実は二酸化炭素は、体に欠かせない大事な気体なのです。

 

 

ボーア効果

ボーア効果

二酸化炭素の大事な役割として”ボーア効果”というものがあります。

 

酸素は血中でヘモグロビンと結合し、体中に運ばれますが、酸素が必要な組織や臓器でヘモグロビンが酸素を放出するには、二酸化炭素が必要となります。

 

簡単に言うとこれを”ボーア効果”と呼びます。

 

なので、二酸化炭素が体にないと、酸素がずっとヘモグロビンとくっついたままで、体の中をグルグル….

酸素が必要な組織や臓器に行き渡らなくなるのです。

 

なるほどね。じゃあなんで呼吸しすぎると二酸化炭素不足になるの?

 

深呼吸してもほとんど酸素は取り込まれない

皆さん大きく息を吸った時に、吸った分だけ酸素が体の中に取り込まれると思いますか?

 

残念ながら、大きく息を吸ったからと言って、それだけ多くの酸素が体に取り込まれるわけではないのです。

 

血液中のヘモグロビンの96~99%は酸素と結合しています。

なので健康な人であれば、もう酸素が乗れる乗り物がない状態なのです。

 

これは満員電車にさらに人を押し込もうとするのと同じで、もう入りきらないのです。

 

深呼吸をして、多くの酸素を取り入れてもまったく意味がありません

 

そのため、平地で酸素スプレーを使っても意味がないのです。

 

 

 

呼吸過多だと二酸化炭素不足に陥る

呼吸とは酸素を体内に取り込み、体内の二酸化炭素を吐き出す行為だと思いますが、呼吸量が多くなると言うことは単純に

酸素がより多く入ってきて、二酸化炭素がより多くでていく

ことになりますよね。

 

先ほども言いましたが、酸素には取り込まれる量が決まっているので、たくさん吸ったところで無意味です。

 

ですが、吐くことで二酸化炭素は出ていく。結果、慢性的な二酸化炭素不足に陥っている人がほとんど。ということになります。

 

そして二酸化炭素に対する耐性が下がり、少し息を止めて二酸化炭素が増えただけで、すぐ酸素がほしい!という状態になってしまいます。

 

本来なら正常な二酸化炭素量にも関わらず…

なので階段を上っただけで息が上がり、電車に飛び乗ろうと少し走っただけで息が上がってしまいます。

 

確かに少し息を止めただけで苦しい…

呼吸過多の人の特徴とは

口が開き、呼吸過多になっている羊

吸いすぎがダメなのはわかったけど、自分が吸いすぎているのかわからない!という方は多いかと思います。

 

呼吸過多になっている人の特徴としては、

❶口呼吸している
❷安静時に自分の呼吸音が聞こえる
❸自分の呼吸の動きが目で見て分かる

があります。

 

ただこちらも同様で自分が口呼吸になっているかわからない!という方が多いです。

 

 

口呼吸のチェック法

❶普段から口が乾きやすい
❷無意識に口が開く
❸唇が荒れている
➍いびきをかく
❺起床時、口が乾いている。喉が痛い

上記の項目に1つでも当てはまれば口呼吸になっている可能性があります。

 

また、

口を閉じた時、舌が上顎に接していない

というのも口呼吸の1つの指標になります。

 

口呼吸の人の特徴

 

 

呼吸過多を知るBOLTスコア

BOLTスコア

呼吸過多を知るテストとして、”BOLTスコア”(体内酸素レベルテスト)というものがあります。

 

このテストは、息を吐いた後、”息を吸いたい”という欲求を感じるまでの時間を測るものです。

 

テスト方法は、

❶鼻から息を吸い、鼻から普通に良きを吐く
❷鼻をつまむ
❸”息をしたい”という最初の欲求を感じるまでの時間を測る

と至ってシンプルです。

 

これは我慢大会ではありません”息をしたい”と思ったらその時点で終わりです。

この時間が20秒以下だった人は呼吸過多の傾向があります。

 

 

健康に良い正しい深呼吸とは?

深呼吸をする置き物

ここまで呼吸過多が体に悪いということについて説明していきました。

 

では呼吸過多にならない正しい呼吸とはどんな呼吸なのでしょうか。

 

それは、

しっかりと”吐く”深呼吸

です。

 

よく深呼吸と言われると、大きく息を吸う!というのをイメージしやすいですが、大事なのは息を”吐く”ことです。

 

呼吸過多の悪循環から抜け出すには”呼吸量を減らす”ことと”二酸化炭素の耐性を上げる”ことが必要になります。

 

呼吸量を減らすのは”鼻呼吸”

なので、深呼吸をする時は、鼻から息を吸いましょう。

 

二酸化炭素の耐性を上げるのは息をしっかりと”吐く”こと。ちなみに、吐ききってから1,2秒空けて息を吸うのが理想です。

 

そして二酸化炭素への耐性を上げることで大きく息を吸う必要もなくなり、この悪循環から抜け出すことが出来ます。

 

ちなみに

吸う=交感神経
吐く=副交感神経

と言われています。

 

リラックスしたいから深呼吸している方は、やはり吸うことよりも吐くことを意識した方がよさそうです。

 

 

横隔膜を正しく使うのが鍵

鼻呼吸は、鼻の通り道が狭く、吸気筋をしっかり使わないと息が吸えません。

 

吸気筋としてもっとも有名な筋が横隔膜です。

 

鼻呼吸のメリットの1つに横隔膜がしっかりの機能しやすいというのがあります。

 

横隔膜が正常に機能することで様々なメリットがあるので、ぜひ横隔膜の記事もチェックしてみてください!

≫≫横隔膜の機能を徹底解説!横隔膜は呼吸だけじゃなく姿勢とも深い関わりがあった?

 

 

結論:正しい深呼吸は、鼻から吸ってしっかり吐ききる!

呼吸している女性
・ほとんどの人が呼吸過多
・呼吸過多になると体の中で酸素不足になる
・”吸う”を意識した深呼吸は呼吸過多を助長する
・そのため吸うときは鼻から
・”吐く”を意識した深呼吸ならOK
・”吐く”ことで副交感神経を優位にさせ、緊張状態から脱却

皆さんが深呼吸をする目的はそれぞれあると思います。

 

今度からは”吸う”ことだけでなく”吐く”ことをしっかりと意識しましょう。

 

そして自分が”呼吸過多になっている”と感じている方は、少し苦しいと感じるくらいゆっくり息を吐き、1,2秒呼吸を止めることで二酸化炭素の耐性が上がり、呼吸量が減っていきます。

※くれぐれも無理はしないでください

 

ぜひ皆さんも試してみて下さい。

 

もっと詳しく呼吸について知りたい方はこの本を読んでみてください。

 


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