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メディカルチェック(問診)の実際

スポーツ現場で実践しているメディカルチェックの内容とは?主観的情報&問診にフォーカスして

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私達トレーナーがチームに帯同し、まず最初に着手すべきことに

”メディカルチェック”

があります。

 

もちろん、可動域を測ったり動作をチェックしたりなどの客観的な評価も必要ですが、今回は主観的な情報として何を選手から聞き出すべきか

いわゆる問診の部分について解説していきます。

 

ネットで調べたり、教科書で調べてみても実際のスポーツ現場でどのような項目を聞き取りしているのか。なかなか見えてきません。

 

今回ご紹介する内容が正解ではないかもしれませんが、実際にスポーツ現場で行っているメディカルチェックの内容が少しでも伝われば幸いです。

 

 

・スポーツ現場でトレーナーとして働きたい
・実際にどのような問診を行っているか知りたい
アスレティックトレーナー、日本トレーニング指導者、鍼灸師等の多資格を駆使しながら、ラグビーチームのトレーナーをしている筆者が論文&実体験を交えて執筆しております。
HOPSの時の問診と何か違うの?

 

 

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メディカルチェックとは?

メディカルチェックとは?

そもそもメディカルチェックとは、

練習中や試合中の重大事故(突然死/脊髄障害など)や怪我を予防するため、またより良いパフォーマンスを発揮するため

に身体の状態をチェックすることです。

 

予防のためでもあるし、その選手がもっとパフォーマンスを向上させるための要素を見つけるものでもあります。

 

ただここで1つお伝えしたいのが、

この内容は救急搬送時に重要になる

ということです。

 

正直これが伝わっていただければもうブログを閉じてもらってもいいです。笑

 

意外に盲点なのが、この情報ってトレーナーだけのものだよね!と勘違いしてしまうこと。

 

後ほどまた説明しますが、この問診で得た情報っていざ重大事故が起きた時に、病院側も知りたい内容なんです。

逆に病院側が知りたい情報を事前にメディカルチェックの問診で聞いておくことも重要になります。

 

 

メディカルチェックの目的

目的

先ほど説明したように

重大事故(突然死/脊髄障害など)や怪我の予防

が一番の目的になります。

 

ただそれ以外にも、

  1. 競技力向上のための課題抽出
  2. トレーニング効果の判定
  3. アスリハを進めるうえでの評価
  4. トレーニングに対する動機付け
  5. コンディションの評価と管理

などの側面を併せ持ちます。

 

上記の点も踏まえ、よく現場で見受けられるのが、

選手へのフィードバックが疎かになる

ということですかね。

 

もちろん、こちら側だけが知りたい情報についてはフィードバックする必要はないかもしれません。

そのため、今回ご紹介する主観的情報・問診については特にフィードバックは必要ないかと思います。

 

しかし、客観的情報については上記の側面を考慮するとやはり選手へのフィードバックは必ず必要になってきます。

 

 

メディカルチェックのタイミング

基本的にはシーズン前に行います。

あとは新加入の選手が来たタイミングで行うことになるかと思います。

 

何か明確な目的がある場合は年に2回行う場合もあるかもしれませんが、普通は年に1回のみです。

 

ただし、今回ご紹介する主観的情報/問診は毎回聞き取りを行う必要のない項目もあります。

 

毎年変化しない項目については、選手がチームに加入した時またはトレーナーとして新しいチームについたときに1回行うだけで大丈夫かなと。

 

 

メディカルチェック(主観的情報/問診)の実際

メディカルチェックの実際

では、実際に1つの例としてスポーツ現場で使用されているメディカルチェックの用紙をご覧ください。

 

ちなみに外人選手が所属しているチームであれば英語表記も必要になります。

 

画質が荒くてすみません…

 

項目としては、

  1. 氏名
  2. 年齢(生年月日)
  3. ポジション
  4. スポーツ歴
  5. 既往歴/現病歴(持病)
  6. アレルギーの有無
  7. 服用薬/サプリメントの有無
  8. その他競技に応じた内容

になります。

 

今回の問診表に項目がありませんが、

緊急連絡先

は必ず聞き取りしておきましょう。

 

これは別にメディカルチェックの時でなくてもいいです。

チームとしてその選手の住所や電話番号を抑える際に、緊急連絡先について聞いてもいいかもしれません。

 

で、この問診表で個人的にかなり大事になってくると思っているのが、

・アレルギーの有無
・服用薬/サプリメントの有無
・競技に応じた内容

です。

 

なぜこれらが大事になるのか解説していきます。

 

 

アレルギーの有無

これは栄養指導などにも関与する私達トレーナーが知っておいた方がいい情報でもありますが、実は

救急搬送の際に重要な情報

になります。

 

選手が意識不明の状態で救急搬送された際、その選手から何か情報を聞きたくても聞くことができません。

 

しかし、病院側からするとこの情報は最低限知りたい!という項目がいくつかあります。

 

その1つがアレルギーの有無というわけです。

 

病院で確認したいアレルギーの種類は3つで、

  1. 薬物
  2. 食物
  3. 気管支喘息

となります。

 

正直、花粉症のようなアレルギー情報は病院での優先度は低く、そこまで重要な情報にはなりません。

 

私も全てを理解できているわけではありませんが、

”〇〇アレルギーがあると造影剤の副作用のリスクが高い”

などといったことがあるそうです。

 

またアルコールアレルギーなどがある場合にはアルコールフリーなものを使用したり、病院側も配慮してくれます。

 

 

服用薬/サプリメントの有無

これも先ほど同様、病院側が知りたい情報の1つになります。

 

薬は組み合わせがNGなもの、危険なものがあります。

 

選手の服用薬が事前に分かっていれば、病院側も使用する薬を変更することができますので、必ず問診で聞き取りしましょう。

 

 

サプリメントに関しては、アンチ・ドーピングの意味合いが強いです。

 

トレーナーがいるチームでうっかりドーピングは絶対に避けなければなりません。(トレーナーがいなくても…)

 

その為にまずは選手が何の薬を飲んでいて、何のサプリメントを飲んでいるのかを把握することがとても重要になります。

 

これに関しては年に1回の確認だけでなく、随時サプリメントを新たに購入する場合は事前にトレーナーに相談するようにしましょう。

 

 

競技に応じた内容

私はラグビー現場を見ることが多いので、

・脳震盪の既往
・頚椎/腰椎ヘルニアの既往

を必ず聞くようにしています。

 

これはトレーナーサイドが知りたい内容を組み込めばいいかと思います。

 

 

メディカルチェック(主観的情報/問診)の注意点

至ってシンプルですが、

・選手に意図を理解させる
・取り扱いには注意する

ということ。

 

なぜメディカルチェックをするのか?をしっかりと理解させましょう。

でないとアレルギーの有無も適当に書いたり、服用薬やサプリメントを隠したりします。

 

また、個人情報に関する内容なので取り扱いには注意しましょう。

 

 

スポーツ現場のリアル

救急搬送

最後にスポーツ現場のリアルをお届けします。

 

先ほど言ったように、これらの個人情報は

救急搬送の際に重要な情報

になります。

 

しかし、いざ選手に重大事故が起き意識不明の状態で救急車を呼ぶ際に、

・あれ緊急連絡先ってなんだっけ?
・アレルギーって何かあったっけ?
・え?服用薬?基礎疾患?ちょっと今は分かりません!

などといった事態が想定されます。

 

要は個人情報だからグラウンドですぐに確認できません!状態。

 

これってせっかく問診したのに勿体ないですよね。

ここは各チームで工夫が必要かと思います。

 

・グラウンドにそれらの情報をファイリングして厳重に管理する
・データで確認できるようにし、ファイルに鍵を付けておく

などなど。

 

また、トレーナーの人数が少ない現場では、トレーナーが選手対応しているので

救急車を呼ぶ人がトレーナー以外

になる場合も想定されます。

 

その際に電話口から

・現在の状況は?
・どんな対応しました?
・ABCDの状態どうですか?

と聞かれるかもしれません。

 

その際にトレーナー以外の人だと間違いなく混乱しますよね。

ここもしっかりと想定しておきましょう。

 

 

救急隊に引き継ぐ際に必要なこと

救急救命士の方にお聞きした際に、以下の点を引き継ぎしてほしいとおっしゃっていました。

 

・発生時刻
・発生場所
・傷病者の人数
・受傷機転
・受傷直後の傷病者の状態(ABCDの状態)
・傷病者の既往歴、基礎疾患、服薬等
・現場で行ったこと

 

いかがでしょうか。

これら全てを引き継げる自信はありますか?

 

今回のメディカルチェックという観点でいうと、

傷病者の既往歴、基礎疾患、服薬

のところはすぐに答えられるようにしておきたいですよね!

 

 

結論:なぜメディカルチェックを行うのかを明確に

たかがメディカルチェックの問診。されど・・

ってやつですね。笑

 

意外に毎年流れで行っていたかたも多いかもしれませんが、意外に大事な情報なんですよね。

 

また、情報を得た後の管理方法も意外に重要です。

 

学生/若手トレーナーで現場経験の少ない方にはぜひ抑えておいていただけると幸いです。

 

 

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