こんにちは。薄毛の迫りくる恐怖に怯えているトレーナーのこうた(@trainer_blog)です。
ここ数年youtubeなどでよく見るようになった
”私が飲んでいるサプリメント紹介!”
でよく取り上げられる亜鉛。
サプリメントでビタミン系を摂取する方は多いかと思いますが、亜鉛はなぜ摂取するのでしょうか?
そもそもサプリメントから摂取する必要性はあるのでしょうか?
この記事では、亜鉛の効果・効能から摂取量まで徹底解説していきます!
・筋トレYouTuberが飲んでたから飲んでる
・とりあえず良いことがありそう
亜鉛(Zinc)とは?
亜鉛は、体内で作用する200種類以上の酵素の働きに必要であり、健康を維持するために必要不可欠な栄養素(ミネラル)です。
全身の細胞に存在し、細胞分裂や免疫機能においてとても大事な役割を持ちます。
タンパク質やDNAの合成にも必要なもので、乳児や小児の成長期にはとくに大事になってきますよ。
亜鉛の効果・効能
亜鉛の主な効果・効能には以下のようなものがあります。
❷味覚を正常に保つ
❸免疫力向上
➍成長や発育の手助け
❺頭皮や肌の健康維持
❻生殖機能
これだけ見ても、かなり大事な栄養素ということがお分かり頂けるかと思います。
いくつかピックアップして詳しく説明していきますね!
亜鉛の効果・効能①:免疫力向上
先ほども少し説明しましたが、亜鉛には
がある為、免疫細胞が活性化し、病気や風邪から体を守ってくれます。
実際に亜鉛を摂取していると、風邪などの病気にかかった時に早く回復することが研究でも分かっています。
高齢者はこの亜鉛が不足する傾向にあるので、高齢者こそ積極的に亜鉛を摂取した方がいいでしょう。
詳しいメカニズムなどはこちらの記事で説明しています。
≫≫免疫力を向上させる栄養素5選!新型コロナ予防としても有効?偏った食事はリスクを高める
症状が発現してから24時間以内に服用することで効果が期待されます
亜鉛の効果・効能②:頭皮や肌の健康維持
これも先ほどの細胞分裂や新陳代謝を促す作用とタンパク質の代謝を手助けする作用もある為、肌や髪の状態を健康を保ちます。
また、男性にはとても嬉しい、
が亜鉛にはあります。
こちらについては後ほど詳しく説明していきますね!
ちなみに男性は若い時から薄毛対策を始めるべきです。笑
その理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
≫≫20代から薄毛対策をすべき理由3選!男性は今すぐに対策しよう
亜鉛の効果・効能③:生殖機能
男性には物凄く恩恵のある効果ですが、亜鉛は
に深く関係します。
男性の前立腺や精子には亜鉛が多く存在するんですね。
アメリカでは”セックスミネラル”と呼ばれる程、亜鉛は男性機能を維持する上でとても大事な栄養素になります。
薄毛に亜鉛は効果的なのか?
対策にはなりますが、既に薄毛になっている状態を改善することはできません。
なぜなら発毛効果はないからです。
ただ、薄毛対策にはなりえます。
薄毛対策に亜鉛が良い理由としては、、
❷5αリダクターゼ酵素を抑制する
この2つが挙げられます。
薄毛対策としての亜鉛の効果❶
私達の髪の毛の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質の一種です。
その為、タンパク質源をしっかりと食事から確保するというのは1つ大事な薄毛対策となります。
しかし、私達が食事から摂取したタンパク質はアミノ酸へと分解され、体の中に吸収されます。
そしてそのアミノ酸は体中の色々なところで必要となるため、アミノ酸の全てケラチンとなり髪の毛を構成する!なんてことにはならないのです。
そこでケラチンの生成を助けてくれるのが亜鉛というわけです。
ケラチンが足りているから髪の毛がどんどん生えるということはありませんが、太く強い髪の毛の生成にケラチンは欠かせません。
薄毛対策としての亜鉛の効果❷
2つ目は5αリダクターゼを抑制するということ。
あまり聞きなれない言葉ですよね。。
私達が薄毛になる原因としては主に2段階あり、
❷DHTが毛包内にあるアンドロゲン受容体と結びつき、毛周期が短くなる。
というもの。
抜け毛の原因となるDHTはⅡ型5αリダクターゼ酵素とテストステロンが結びつくことで増えてしまいます。
その為、Ⅱ型5αリダクターゼ酵素を抑制することでDHTの量を減らせるので、抜け毛を防止することが出来るのです。
これも髪の毛を生やす!のではなく、抜け毛を防止するという意味合いが強いです。
亜鉛が不足するとどうなる?
世界人口の約25%が亜鉛欠乏症の危険にされされているというデータが存在するくらい、私達にも決して関係のない話ではないのです。
亜鉛が不足すると先ほども説明したようにタンパク質やDNAの合成が正常に行えなくなり、
が起こります。
他にも皮膚疾患、下痢、食欲不振、味覚障害、脱毛、うつ状態、創傷治癒の遅延が起こると言われています。
”亜鉛を積極的に取ってます”という方は
脱毛の予防
皮膚を健康に保つ
が目的ではないかと個人的には感じています。
確かに筋トレされる方が重要視しそうな効果がありますよね…笑
亜鉛不足は高齢者だけではない
高齢者は亜鉛が不足しやすいですが、近年20-30歳代の若者にも亜鉛不足が増えています。
実際にある病院では、味覚異常の患者に占める若年者の割合が約8%から約22%へ増えたとの指摘もあります。
先ほどもお伝えした通り、亜鉛が不足すると味覚障害が起こりやすいです。
味覚障害の原因は様々ですが、すべての原因で50-70%に亜鉛不足が認められたとの報告もあります。
阻害する物質にも要注意
亜鉛欠乏症において、シンプルに亜鉛の摂取量が少ないということも考えられますが、実は阻害物質による影響が一番だと考えられています。
亜鉛の吸収を阻害する可能性があるものとして、
◆トウモロコシ
◆米
◆鉄
◆カドミウム
などが考えられています。
穀類/トウモロコシ/米はそれ自体に問題があるわけではなく、それらに含まれるフィチン酸が原因だと考えられています。
もちろん、過剰に摂取しなければ問題はないので、偏食にだけ気をつけましょう。
亜鉛過剰摂取による影響
もちろん摂りすぎることで体への悪影響もあります。
特に海外の比較的裕福な人々の間では、亜鉛サプリメントの過剰摂取による慢性的な亜鉛中毒のリスクが問題となっています。
主にここでお伝えしたいのは、
銅の吸収阻害による銅欠乏
です。
後で摂取量の説明はしますが、100㎎/日を10年間摂取し続けた場合、前立腺癌のリスクが高まるという研究結果があります。
これは推奨量の約10倍。
サプリメントから過剰摂取しない限りは大丈夫な量だと思いますが、やはり摂り過ぎは危険です。
銅欠乏に関しては具体的な量は示されていませんが、許容上限量も定められているので、それ以上の摂取をしないよう心がけましょう。
銅の摂取量よりも亜鉛の摂取量が上回ると危険だと言われています。
なんとなく亜鉛摂ろうとサプリメントで大量に摂取してしまうと、危険が多いです。
自分が”今どのくらいの亜鉛を摂取出来ているのか。本当に不足しているのか?”を見定める必要があります。
亜鉛の一日の摂取推奨量
一日の推定平均摂取量は18歳以上で
女性6mg/日
とされています。
上限量は男性で40~45mg/日、女性で35mg/日です。
と言われてもどのくらいの量か想像できませんよね…
亜鉛が多く含まれる食品としは
赤身の肉や鶏肉
魚介(サバやイワシ)
チーズ
アーモンド
に多く含まれています。
ここでなんとなく気付いてくださる方はいらっしゃると思いますが、
特にトレーニングをする方はお肉や魚はよく食べるはず…
実はサプリメントで摂る必要なんてまったくないかもしれませんよ?
しかし、高齢者は不足しやすいと言われているので、注意が必要です。
また、ダイエットなどで極端な食事制限をされている方も亜鉛は不足しやすいので気をつけましょう!
結論:薄毛対策として亜鉛は意識的に摂取したい
最近よく見る機会が増えた亜鉛のサプリメント。
その亜鉛についてまとめてみました。
”野菜しか食べません”という方は確実に亜鉛が不足しますので気をつけましょう…
しかし、偏りなく食事が出来ている方は基本的に亜鉛が不足することはないでしょう。
1日の中でお肉や魚をまったく食べなかった時はサプリメントを摂ってもいいかもしれませんが、基本的には不足を心配する必要はないかと個人的には思います。
周りに惑わされず自分が必要と感じたものを摂取しましょう!