皆さんアルコールを飲むと太ると思いますか?
実はアルコールを飲んで痩せたという研究結果があったり、種類によってはダイエット効果があると言われているのです。
この記事では、ダイエット中に飲んでも良いお酒とダメなお酒をご紹介します。
この記事を読み終えると、ストレスなくダイエットに成功することができるかもしれませんよ!
・お酒が大好き
・ダイエット中にお酒が飲みたい
ダイエット中にアルコールは大丈夫?
結論から言えば、
ということになります。
しかし、僕がダイエット指導する時に、クライアント様がアルコールを飲んでもいいですか?と聞いてきたら
飲まない方が良い
と言います。
その理由は後ほど説明します。
お酒はエンプティカロリー
お酒はエンプティカロリーと言われることが多いです。
アルコールは約7kcalとかなり高カロリーではありますが、熱として分解されやすく、体内に蓄積されることはほとんどありません。
その為、栄養のないカロリーという意味合いで、エンプティカロリーと呼ばれているのです。
決して
”エンプティカロリー=ゼロカロリー”
ということではありません。
しかし、これは三大栄養素が0のウイスキー等の蒸留酒の話であって、糖質が含まれるビール等はエンプティカロリーとは呼べません。
「でも摂取カロリーが消費カロリーよりも大きくなったら太るんじゃ?」
という方はぜひこちらの記事を読んでみてください。
なぜアルコールを摂ると痩せる?
エンプティカロリーなのは分かりましたが、それが痩せる理由にはなりませんよね。
しかし、アルコールを摂取して痩せたという研究や、痩せるという記事も散見されます。
その理由は、アルコールが
からです。
原因は明らかではありませんが、適度なお酒は糖尿病のリスクを抑えるということも報告されています。
アルコールが血糖値の上昇を抑える
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO49792720T10C19A9000000/?page=3 から抜粋
これはブランド・ミラーらが発表した研究の一部をまとめたものです。(Am J Clin Nutr. 2007;85(6):1545-51.)
食パンと一緒に飲むものによって、血糖値がどのように変化するかをグラフにまとめたものですが、食パンと白ワインが組み合わせが一番血糖値が抑えられています。
ビールには糖質も含まれていますが、意外にも血糖値を抑えることが出来ています。
それだけアルコールには血糖値を抑制する作用があるということでしょう。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO49792720T10C19A9000000/?page=3 から抜粋
また、食事の1時間前にアルコールを摂取した場合でも血糖値を抑えることが出来ました。
これはなぜかビールが一番効果を発揮しました。
なぜ血糖値を抑えることが出来るのかはまだよく分かっていません。
ダイエット中に摂取してもいいアルコールとは
では、ダイエット中に摂取してもいいアルコールにはどのようなものがあるのでしょうか?
それは、
・ハイボール
・焼酎
・ジン
・ウォッカ
・糖質0ビール
・辛口ワイン
です。
基本的には糖質が含まれていないものにしましょう。
しかし、それぞれアルコール度数は違うので、上記のものならいくら飲んでもいいという訳ではありません。
白ワインで痩せる?
ワインには糖質が含まれていますが、白ワインで痩せたという研究がドイツで発表されました。
白ワインに含まれる”酒石酸”と”乳酸”が関与しているのではないかと言われています。
甘口の白ワインには糖質が多く含まれていますが、辛口白ワインなら糖質が少なく、かつ血糖値の上昇を抑えられるので飲んでもいいということになります。
ダイエット中にアルコールオススメしない理由
ここまで聞いた方は、
「じゃあ積極的に飲んだ方がいいじゃん!」
と思うことでしょう。
しかし、私は決してオススメはしません。
その理由は、
2.肝臓にダメージを与える
3.おつまみがすすむ
からです。
アルコールは少量でも体に悪い
”酒は百薬の長”と呼ばれるの程、少し最近まで少量のお酒は体に良いと言われてきました。
確かに少量のアルコールは、糖尿病や心筋梗塞のリスクを下げることが分かっています。
しかし、アルコール摂取することによって、リスクが高くなる病気もあるので、結果的には
ということになるのです。
ただ、1日純アルコール10gだとこの影響はほとんどないので、飲むとしたら純アルコール10g以下に抑えるようにしましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
≫≫お酒は体に悪い?酒は百薬の長は嘘だった!少量の酒でも飲まないのが一番
肝臓にダメージを与える
例え、お酒がエンプティカロリーだからと言って、体に吸収されない訳ではありません。
アルコールを分解・解毒するのには肝臓が関わってきます。
アルコールは分解されるとアセトアルデヒドという有害物質に変わるのですが、最終的には水と二酸化炭素となり、体外へ排出されます。
しかし、大量にアルコールを摂取するとこの有害物質であるアセトアルデヒドが大量に発生し、肝細胞を傷つけます。
すると脂肪の分解が抑制され、肝臓で中性脂肪の合成が高まり、最終的に脂肪肝になります。
進行すると肝硬変になり、死に至るので「お酒を飲もう!」なんて軽々しく言えません。
おつまみがすすむ
大抵の方は、お酒だけでは終わらないですよね?
お酒だけで終わるならまだしも、やはりお供がセットでついてきてしまう可能性がかなり高いです。
上記2つ程の理由ではないですが、大抵おつまみでオーバーカロリーしてしまうので…笑
結論:血糖値は抑えるが、死のリスクは高まる
確かにアルコールは血糖値の上昇を抑える効果があり、ダイエット効果を手助けする力があるでしょう。
どうしてもダイエット中にお酒を飲みたい!という方はお酒の種類と量に気を付けて摂取するのはOKです。
ただ、脂肪肝だったり、死亡リスクのことをしっかりと頭に入れておきましょう。
それらを知らず、
「酒は百薬の長!」
「血糖値の上昇を抑える!」
というワードにだけ食いつき、正当化するのは危険ですよ。