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適度な飲酒は健康にいいのか?

適度な飲酒は本当に健康なのか?酒は百薬の長は真っ赤な嘘だった?

  • 2019年1月26日
  • 2022年3月17日
  • 健康
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皆さん“酒は百薬の長”という言葉をご存知でしょうか。

 

実は”適度な飲酒は健康にいい”と言われていたのが、近年それを否定する研究が発表されたのです。

 

では適度な飲酒だとしても本当に体に害があるのでしょうか?

 

この記事では、お酒を飲むとどのような事が体で起こるのかを解説していきます!

 

記事を読み終えると、お酒との正しい付き合い方が分かります!

 

お酒が大好き
・お酒を毎日飲む
・お酒が健康を害するなんて考えたことがない
・お酒の付き合いが多い
アスレティックトレーナー、日本トレーニング指導者、鍼灸師等の多資格を駆使しながら、ラグビーチームのトレーナーをしている筆者が論文&実体験を交えて執筆しております。
いやいや、ストレス発散にもなるからいいんじゃないの?

 

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適度な飲酒は健康に悪いのか?

お酒で杯を交わす

まずは結論から申し上げますと

飲酒0が一番健康的

です。

 

もちろん今までは、”少量のお酒は体にいい”と言われていました。

 

少量のお酒でリスクが下がる病気もあるし、逆に上がる病気もあります。

 

その両者を総合的に見ると、やはり飲酒しないのが一番という結論に至るのです。

 

 

適度な飲酒は健康にいい説

適度な飲酒

ただ一方で、適度な飲酒は健康にいいと言われているのも事実です。

 

ではなぜそのように言われているのでしょうか?

 

その理由を説明していきます!

 

 

Jカーブ効果

皆さんJカーブ効果というものをご存知でしょうか?

 

下の図をご覧ください。

f:id:shiyan-blog:20190126231632j:plain
https://ameblo.jp/hit-mochi24/entry-12238312261.html から引用

あらゆる原因による死亡率と1日の飲酒量をグラフにするとJの形になることから“Jカーブ効果”と言われています。

 

このグラフを見て分かる通り、少量のお酒を飲むと、死亡率が1番低くなります

 

確かに少量のお酒を飲む人は、飲まない人よりも総死亡、がん、心血管疾患のリスクが小さいという研究結果は出ているのですが、

”もしかしたらお酒を飲む人はお金に余裕もある人だから、健康に気をつかってるのかも..?”

とか

”何か他の生活習慣が関係してるのかも..?”

とも言われています。

 

これを厳密に調べることは難しいですよね…

 

 

ワインに含まれるポリフェノールは体に良い

赤ワイン

赤ワインには“ポリフェノール”がたくさん含まれています。

 

ポリフェノールは老化を防ぐ物質としてよく知られていますよね。

 

そして強い抗酸化作用を持っているため、体に良いと言われています。

 

ちなみにチョコレートには赤ワインの10倍近いポリフェノールが含まれているためおススメです!

 

特にカカオ含有量が多い方がいいですね!
【関連記事】究極のお菓子!高カカオチョコレートで健康を手に入れる

 

 

フランスでは心筋梗塞の死亡者が少ない

フランスパンとワイン

フランスはバターの消費量が多く、脂質の摂取量も多く、喫煙率も高いです。

 

しかし、近隣諸国よりも心筋梗塞での死者が少ないのです。

 

それはワインの摂取量が多いからではないかと言われています。

 

このようなこともお酒が体に良いと言われる所以なのかもしれません。

 

 

適度な飲酒でも健康に悪い説

アルコールは体に悪い

ここまで良いことがあるのになぜ?と思いますよね?

 

2018年8月、医学誌「ランセット」で発表された研究によると、

最も悪影響を及ぼさない飲酒量は0

という結果だったのです。

 

この研究が発表されてから、色々な方面で適度な飲酒でも健康に悪いでは?と言われるようになりました。

 

 

あらゆる病気のリスクが上がる

飲酒とあらゆる病気の相対リスク

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6148333/figure/fig4/ から引用

こちらの写真を見てください。

 

女性のデータですが、横軸が”お酒の量”縦軸が”病気のリスク”となっています。

 

このデータを整理しておくと、

左上:乳がん
左下:糖尿病
右上:心筋梗塞
右下:結核

のリスクと飲酒量の関係図になります。

 

確かに、心筋梗塞(右上)と糖尿病(左下)は、少量のお酒でリスクが下がっているのが分かります。

 

逆に、乳がん(左上)と結核(右下)は、少量のお酒でもリスクが上がっているのが分かります。

 

これは男性の場合でも同じ曲線を描きます。

 

結局は、

リスクが上がるものもあるし、下がるものもあるから飲まないのが一番健康に良い

となるわけです。

 

 

総評

飲酒と病気の相対リスク

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6148333/figure/fig4/ から引用

こちらは先ほどの研究の総評で、あらゆる病気と飲酒の関係を1つのグラフにしたものです。

 

横軸の1マスでおよそ純アルコール10gです。

 

少量(純アルコール約10g)では、リスクの上昇は確認されませんが、やはり飲めば飲むほどリスクは上昇します

 

結論、適度な飲酒であっても健康に悪いということになります。

 

 

推奨されるお酒の量は?

お酒の量を気にする女性

一応、厚生労働省のHPでお酒の推奨される量が提示されています。

 

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動”健康日本21″によると、”節度ある適度な飲酒量”は、

1日平均純アルコール約20g

とされています。

 

しかし、先ほどの研究結果を基に考えるのであれば、

1日純アルコール10g以下

がいいとも言えるでしょう。

 

もちろんお酒に弱い人や、女性や高齢者はもっと少ない量を適量とすべきです。

 

下図に書かれている量が純アルコール20gとされています。

 

なので先ほどご紹介した研究結果を踏まえると、この半分の量で抑えた方が良いということになります。

f:id:shiyan-blog:20190126231734p:plain
https://www.suntory.co.jp/arp/proper_quantitiy/ から引用

 

そして必ず

週2日以上の休肝日

を設けてください!!

 

 

お酒を飲んで痩せる?

ダイエットして痩せた女性

”お酒を飲んで痩せるならどんなに楽か”と思いますが、実際にお酒を飲んでやせた。という研究結果があります。

 

しかし、お酒ならなんでも良いというわけではなく、

ワインやジン

が太りにくくなると言われています。(ウイスキーや焼酎などの蒸留酒も同様と考えられる)

 

特に白ワインが痩せるという報告もあります。

 

ただ、糖質を多く含むものもあるので、“辛口”の白ワインがいいようです。

残念ながらビールは太ります…

 

このお酒で痩せる?太る?問題はこちらの記事でも詳しく解説しています。

≫≫ダイエット中に飲めるアルコールとは?お酒を飲んで痩せたという研究も

 

 

結論:お酒は飲まないのが一番健康的

確かに心血管疾患などのリスクが減るのは事実ですが、他の病気のリスクが高くなり、結果死亡率も高くなります。

 

なので、お酒は飲まないのが1番です。

 

ただ、お酒を飲む人がほとんどだと思いますので、

お酒の量とお酒の種類

に気を付けながら、うまくお付き合いしていきましょう。

 

さらに個人的には精神面との兼ね合いも大事かなとは思います。

 

・お酒を我慢することでストレスがすごく溜まる
・人付き合いが悪くなり、楽しい場に行く機会が減る

などなど…

 

それをトータル的に考えて個人で選択していただければいいかなと思います!

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