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運動で健康になった女性

運動が健康に良い理由5選!運動をすれば体が健康になっていく科学的根拠とは?

  • 2020年12月28日
  • 2021年4月25日
  • 健康
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皆さん運動が健康にいい!筋トレが健康にいい!と一度は聞いたことがありませんか?

また最近では、コロナの影響による運動不足がかなり深刻化しています。

 

もう運動が健康に良いのは分かってるよ!

と聞き飽きている方も多いかと思いますが、なぜ健康に良いのか具体的に説明してくれる方は決して多くありません。

 

また、過度な運動は健康を害するという論文すら散見されます。

果たして実際のところどうなのでしょうか?

 

この記事では、運動が健康に良い理由を5つご紹介します。

また、運動のしすぎは健康を害するのか?という問題についてもこの記事の最後に触れたいと思います。

 

 

・運動不足を痛感している
・具体的にどのようなメリットがあるのか分からない
・健康になりたいと思っている
アスレティックトレーナー、日本トレーニング指導者、鍼灸師等の多資格を駆使し、代表選手が所属するチームのトレーナーをしている健康のスペシャリストが論文&実体験を交えて執筆しております。
しーやん
運動することで体ではどのような反応が起きているのかな?

 

 

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運動が健康に良い理由5選

では、さっそくなんでそんなに運動が健康に良いと言われているのでしょうか?

正直メリットは挙げればキリがありませんが、今回は5つに絞りました!

 

1.生活習慣病の予防
2.鬱病・不安の抑制
3.アルツハイマー型認知症の予防
4.癌発生率の低下
5.骨密度の増大

では、1つずつ説明していきます!

 

 

運動が健康に良い理由①

肥満の像

1つ目は、生活習慣病の予防ができるということです。

まあこれは当たり前と言えば当たり前かもしれませんね。

 

実際に運動介入により生活習慣病の予防ができたとする研究は数多く報告されています。

 

特に

・血圧
・HDLコレステロール
・体脂肪率

の改善が見られる為、今回はメリットとしてご紹介しませんが、動脈硬化や脳血管疾患の予防にも有効です。

 

生活習慣病と呼ばれる人は年々増加傾向にあり、健康寿命と平均寿命を延ばす為にもこの問題がかなり重要となっています。

 

具体的には、

・IL-6
・irisin

と呼ばれるマイオカインが関与しており、これらにはインスリン分泌機能の改善やグルコース代謝改善機能があります。

 

 

マイオカインとは?
骨格筋に発現し、分泌され作用するもの

 

 

運動が健康に良い理由②

鬱、不安に悩まされる男性

2つ目は、鬱病、不安の抑制(予防)ができるということです。

 

これに関しても研究結果で既に明らかになっていることですが、必ずしも全員が改善されるという訳ではなさそうです。

また、運動習慣がある人は鬱病に罹患しにくいという報告もあり、一定数には予防・改善の効果が認められているのも事実です。

 

実際に鬱病患者への薬物療法には副作用の面からも不安要素が多く、数年前から運動療法が着目されてきました。

 

ではなぜ運動にそのような効果があるのでしょうか?

 

まだ明らかになっていない部分も多いですが、それらのメカニズムには以下のものが考えられています。

1.期待効果説
2.休息・気晴らし説
3.自己効力感説
4.体温上昇説
5.筋緊張減少説
6.副交感神経活動増大説
7.中枢神経系の興奮減少説
8.βエンドルフィン増加説

 

これらの仮説の中でも有力視されているのが自己効力感説とβエンドルフィン説です。

 

 

自己効力感説

自己効力感とは

自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること

と定義されています。

 

これを運動に当てはめると、適切な運動によって体力の増強、身体感の改善、統制感覚の向上や自信をもたらし、その結果、自己効力感が高まる。

そして、自己効力感の改善が意欲、活動能力、行動力を高め、鬱病を改善するということになります。

 

 

βエンドルフィン増加説

運動をすることでβエンドルフィンが増大することが分かっています。

 

βエンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれ、鎮痛効果や気分の高揚、幸福感が得られると言われています。

”ランナーズハイ”という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、その現象にもβエンドルフィンが関与しています。

 

このように運動によりβエンドルフィンが増大し、幸福感や不安軽減をもたらし鬱病を予防・改善してくれるというわけです。

 

 

運動が健康に良い理由③

認知症のおじいちゃん

3つ目がアルツハイマー型認知症の予防です。

 

そもそもアルツハイマー型認知症は、

βアミロイドと呼ばれるタンパク質の一種が脳に蓄積したり過剰なリン酸化を起こすことで海馬の萎縮や神経伝達組織の機能低下が起き、発症するとされています。

 

運動をすることでβアミロイドを分解する酵素が活性化され、蓄積を防いでくれることが分かっています。

また、運動によりIL-6(マイオカイン)が分泌され、インスリンの分泌機能を改善し、タンパク質のリン酸化や蓄積を防いでくれるという報告もあります。

 

一度認知症になると進行を遅らせることが主な治療になります。

そうなる前に運動をし、予防していきましょう!

 

 

運動が健康に良い理由④

癌になった男性

4つ目が癌発生率の低下です。

 

運動により、あらゆる癌のリスクを下げると報告されていますが、特に大腸がんと乳がんにおいては運動での予防効果はほぼ確実とされています。

他にも心疾患系のリスクも下がるので、運動により死亡リスクが下がることは間違いないでしょう。

 

運動により大腸がんのリスクが下がるとされる理由はいくつか報告されていますが、その中の1つに

SPARC(secreted protein acidic and rich in cysteine)

があります。

 

これは運動により筋肉から分泌されるマイオカインの一種で、大腸がんの抑制効果が報告されています。

 

日本人の死亡原因第1位が癌です。

その中でも大腸がんと乳がんにおいては運動をすることで確実にリスクを下げられると分かっているのであれば、運動するしかありませんね!

 

癌の予防についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください!
≫≫癌のリスクを高める要因とは?赤身肉・加工肉は危険なのか【死亡原因第一位の癌】

 

 

運動が健康に良い理由⑤

骨模型

最後に骨密度の増大です。

 

骨密度と聞くとカルシウムやビタミンKなどを思い浮かべる方が多いかと思います。

もちろんそれらも骨の形成には欠かせない栄養素なのでとても重要です。

 

他に骨密度を増大させるものに

骨への刺激

があります。

 

基本的に無重力や水泳、自転車などの効果は薄く、自分の足で歩いて地面からの衝撃を受けることが重要になります。

 

高齢になると転倒により骨折。そして寝たきりという流れがものすごく多いです。

まずは転倒しない為、日頃から運動をして体を動かしておくことも重要ですが、転倒しても骨折しない強靭な骨を作り上げておくことも重要になります。

 

特に女性は閉経後、骨密度の低下が著しくなる為、必ず運動しましょう!

 

 

過度な運動は健康を害する?

怪我

結論から申し上げると、

そんなの気にしなくていいから、運動しなさい

となります。笑

 

基本的に運動のしぎによるデメリットはあまり報告されていません。

確かに運動すればするほど健康になるかというとそうではないのが事実です。

運動によりあらゆる病気のリスクが下がりますが、ある一定の強度・量で頭打ちになります

 

運動のしすぎは危険!と言っている方の多くは怪我のリスクのことを指しています。

それは運動をしていれば誰でも怪我のリスクは付きものですし、怪我をするほど高強度の運動をする人の方が稀です。

 

怪我のリスクよりも、運動による恩恵の方が遥かに大きい。これは間違いのない事実です。

 

逆に運動をしない理由が見当たりません。

 

 

結論:運動が万能薬なのは間違いなし

運動

先ほども言いましたが、運動によるデメリットも多少はあるでしょう。

 

しかし、

そんなデメリットよりもメリットの方が遥かに凌駕しています。

 

もはや運動をしない理由を探す方が大変です。

 

健康な生活を送りたいけど何から始めていいか分からないのであれば、まずは運動着に着替えて外にでましょう。

ウォーキングだって立派な運動です。

 

まずは今日から。明日から。何か行動を起こしてみませんか?

その一歩が必ずあなたの30、40年後の未来を変えますよ!

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