薄毛の悩みはもはや男性だけのものではなく、女性でも悩まされている方は多いかと思います。
実際に男女にアンケートを取ったところ、
3人に 1人以上の人達が薄毛を気にしている
というのです…
薄毛に関しては、昔からのデマが多く存在し、未だにそれを信じている方は多いように感じます。
今回は、薄毛の原因を分かりやすく解説していきたいと思います!
薄毛に関する誤解も記事にまとめてますので、こちらも併せてお読みください。
【関連記事】薄毛にまつわる誤解を解く!頭皮マッサージ・育毛シャンプーには効果がない?
・家系的に将来薄毛に悩まされそう
・誰にも薄毛のことを相談できない
・遺伝的なものだからと諦めている
男性と女性の薄毛の原因とは?
男性の薄毛の9割以上は男性型脱毛症(AGA)
男性の薄毛の95%は男性型脱毛症(AGA)と言われています。
AGAは円形脱毛症とは違い、病的なものではありません。
成人男性だと、4人に1人はAGAに悩まされていると言われています。
70歳以上だと全体の60%の人がAGAに悩まされています。
なので、”男性の薄毛=AGA”と考えていいでしょう!
男性型脱毛症(AGA)とは
”男性型脱毛症”と呼ばれ、成人によくみられる進行性の薄毛のことを言います。
AGAは、額の生え際から頭頂部の髪が、どちらか一方、まはた両方から薄くなっている症状があり、毛があるのに禿げているのが大きな特徴です。
髪の毛の本数は同じですが、毛が短く細い、”う産毛化”した状態なのです。
一見何も見えないかもしれませんが、人間の目で見えていないだけで、毛の本数は変わっていないのです。
なぜ毛が細く短くなっていくのか
髪の毛には、”毛周期”というサイクルがあり、
成長期ー進行期ー休止期
というサイクルで回っています。
だいたいこのサイクルが1周で7,8年くらいで、毎日100本近くの毛が抜け替わっていると言われています。
通常、髪の毛の9割は成長期であると言われているのですが、AGAの人は全体の6,7割が休止期になっています。
そのため、毛の量は変わっていないのに、毛が短く細くなることで、禿げているように見えてしまうのです。
この成長期の期間を短縮してしまう悪役が、先ほど主な原因ででてきた“DHT”という男性ホルモンなのです。
AGAの原因とは
AGAの原因は、
となります。 なかでも遺伝はかなり大きな要因となります。
細かいものをあげれば、肥満や喫煙などもリスク要因と言われていますが、主要因ではありません。
そして一番最初にも言いましたが、薄毛の原因は”DHT”という男性ホルモン。
最終的にはこのホルモンを減らすor活動を抑えることが必要になってきます。
AGAの原因①~遺伝~
残念ながら、一番の原因を挙げるとすればこの遺伝と言わざるを得ません。。
AGAの男性の家族歴を見ると、約半数の人の家族にAGAの人がいたという研究結果があります。
一概には言えませんが、AGAの約半数の人は既に遺伝で薄毛になることが決まっていたとも言い換えられます..
AGAの原因②~肥満~
これは確実なことは分かっていませんが、ある研究で、
BMIが高いほどAGAの症状が重い BMIが高いほど早期発症の傾向あり
ということが分かりました。
これは、
”太っている→AGA”
ではなく、
”太っている→食生活が乱れている→AGA”
と解釈することも出来ますね。
AGAの原因③~喫煙~
これもまだ分かっていないことが多いですが、 AGAの人は、そうじゃない人に比べ喫煙率が高い ことが分かっています。
薄毛の原因のDHTとは
では、先ほどから何回もでてきているDHTとは何者なのでしょうか。
DHTは、
”テストステロン”が変化した、活性の強い男性ホルモン
だと言われています。
髪の毛は酵素の種類によって”Ⅰ型”と”Ⅱ型”に分かれます。
そしてこのⅡ型の”5aリダクターゼ”という酵素がテストステロンと結びつくことによって、このテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのです。
そしてこのDHTが、毛包内にあるアンドロゲン受容体と結びつくことで、毛周期が短くなってしまうのです。
なぜ側頭部の毛が残るのか
先ほど、Ⅱ型の5aリダクターゼという酵素とテストステロンがくっつくことでDHTが生成されると説明しました。
そしてこのⅡ型の髪の毛は主に前頭部~頭頂部~後頭部に存在し、側頭部の髪の毛にはⅠ型しかありません。
このため、側頭部の髪の毛は最後まで残り続け、前頭部や頭頂部の髪が早く薄毛になりやすいのです。
女性の薄毛の原因は内分泌ホルモンの異常
女性にも男性ホルモンのテストステロンが存在するので、DHTが生成される可能性はあります。
しかし、男性に比べテストステロンの量は少ないため、DHTが原因になることはほとんどありません。
代わりに女性は、
妊娠や生理による女性ホルモンの乱れ
日々のストレス
誤ったヘアケア
など様々な要因が引き金になっているケースが多いです。
男性のように生え際や頭頂部などの局所的な薄毛から始まるものではなく、髪の毛全体のボリュームが少なくなる”びまん性脱毛症”というものがほとんどです。
結局どうすればいいのか
女性の場合は、要因が様々あるため
”これだけやれば改善する!”
とは言えません。
そのためやれることは全てやりましょう!笑
効果の大小はあるものの
2.規則正しい生活
3.禁煙
4.ストレスを溜め込まない
5.日頃の頭皮ケア
等を続けていくしかありません。
また、妊娠後はホルモンが乱れたり、閉経前後もホルモンの関係で、薄毛に悩まされやすいです。
事前にそのような情報があると対策しやすいですし、心の持ちようがだいぶ変わってくると思います。
具体的な対策については、次回記事にまとめますので今しばらくお待ちを。
結論:薄毛は遺伝的なものだと諦めてはダメ
私の周りにも、
遺伝的に…
もう諦めている…
という方がいます。
でも予防策はありますし、実際に薄毛になってしまっても、治療薬もあるので大丈夫です。
まず出来ることをやりましょう。
食生活・禁煙・ダイエット・頭皮ケア 等…
今から改善できるところは改善し、ずっと元気な髪の毛を維持していきましょう。
薄毛の予防、治療に関してはこちらの記事をご覧ください。